2005年5月 5日
訃報:パーシー・ヒース(Percy Heath)
2005年4月28日逝去 享年81歳
何といっても、ヴィブラフォン奏者、ミルト・ジャクソンの率いたジャズグループ、モダンジャズクァルテット(MJQ)のベース奏者としての活躍が有名でした。
昨年には、最初で最後のリーダーアルバムが発売されたばかり。
彼ほど長く演奏をしてきて、その晩年に初リーダー作とは、意外であったと同時に、その(晩年にしてリーダーアルバムを作った)情熱に感銘をうける。
彼はある意味、僕にとっては特別な存在。
大学でジャズを学び、その卒業演奏の曲目を決める際、僕は彼の曲をその一つに選んだ。
「Watergate Blues」
僕が聴いたのは、Roland Kirkのアルバムに入っていたもので、パーシーはベースではなくチェロを弾いている。
小粋でブルージィなメロディ。ベースもメロディをとる。
その後ろでは、ドラムが軽妙なパターンを刻み、ピアノが合いの手を入れる。
シンプルだが、曲の世界がある。
・・・そんな所に惹かれたのか、僕はこの曲で卒業演奏を始めた。
ともあれ、そんなゆかりのパーシーヒース。今頃は天国でMJQを再結成していることでしょう。
合掌。
参考:NIKKEI NET:おくやみ ニュースの記事
http://www.nikkei.co.jp/news/okuyami/20050502AS1G0200H02052005.html